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SendGrid を使う - 契約編

cw_owashi sendgrid

ごぶさたしております。
クロスワープの大鷲です。

今回から何回か、SendGrid について書きます。

SendGrid は E メール配信のプラットフォームです。
大きく分けて、毎回、送信先ごとに内容が異なる「トランザクション メール」と、メール マガジンを想定した「マーケティング メール」という機能があります。
MODD のような E コマース システムであれば、トランザクション メールは「ご注文ありがとうございます」や「発送しました」といったメールで使われることが多いでしょう。

MODD にはメール マガジン機能があり、また、お客様からも要望として多いものの、これまではお客様にメール配信事業者との直接契約をお勧めしておりました。
端的に言って、MODD からのメルマガ配信は価格が高かったためです。
これは、MODD が現在バックエンドとして利用しているメール サービスの価格が反映されていることによります。
そこで今回、コストダウンを図り、MODD をより利用して頂きやすいサービスにしていくために、バックエンドを SendGrid に変更することにしました。

契約方法

SendGrid との契約方法は、大きく分けて 2 つあります。
「直接契約」と「リセラー契約」です。

直接契約とは、読んで字のごとく、SendGrid の公式サイトから直接申し込むことを指します。
対してリセラー契約とは、SendGrid と契約している代理店(リセラー)を通して契約するというものです。
どちらを選ぶかによって、料金体系だけでなく、使える機能も変わってきますので要注意です。
ちなみに当社は、検討した結果、直接契約することにしました。

主なリセラー

リセラーとして有名どころを 2 社挙げます。

構造計画研究所

一つ目は構造計画研究所さんです。
"SendGrid" で検索するとトップに出てくる会社で、タイトルにも「日本公式サイト」とついています。
単に契約を仲介するのみならず、ドキュメントの日本語訳やブログによる技術情報の提供、利用方法に関するサポートまで提供されており、「単なる代理店にとどまらず、SendGrid Japan として活動している」と言うほど力を入れています。
直接契約の場合でも、日本語で質問したいという場合には答えてくれますし、リセラー契約では利用できない機能についての質問にまで回答してくれます。太っ腹です。
また、SengGrid Night というイベントを定期的に開催されています。
私も先日参加してきましたので、その模様については、また別の記事でご紹介します。

Microsoft

もう一つは Microsoft です。
SendGrid は Azure のサブスクリプションを通して契約することも可能です。
Azure を利用している場合は請求がまとまるので便利だと思います。
Azure 自体がメール送信機能を提供していないので、Azure でメールを送信したい場合は SendGrid が第一選択肢となります。
もちろん使い方のドキュメントもあります。

その他

これ以外にも多数のクラウド サービスと提携しているので、Azure 以外のサービスを利用している場合は検討してみてください。
先日の SendGrid Night で伺ったお話では、「日本でサービスしているメジャーなクラウド サービスとは、AWS を除いて提携している」とのことでした。
別に Amazon と仲が悪いわけではなく、AWS は自前で SES というメール送信サービスを持っているためだそうです。
もちろん AWS を利用している場合でも、別途契約することにより SendGrid を利用することは可能です。

プランと料金

まずは公式の資料にリンクしておきます。

直接契約の場合はこちら。
Pricing and Plans | SendGrid

構造計画研究所さんのプランはこちら。
プラン/価格 | SendGrid

Azure 経由で契約する場合はこちらです。
Microsoft Azure Marketplace にある SendGrid

その上で、比較のためにひとつの表にまとめてみました。
なお、異なるプラン間の対応は私が独自に作成したものであり、公式に発表されているものではありません。

「上限」とは、月額基本料金の範囲内で送信可能な通数です。
「超過時」とは、「上限」の通数を超過した場合にかかる従量料金です。
無料プランでは上限を超えると送信ができなくなります。


直接*1 Free Essentials 1 Essentials 2 Pro 1 Pro 2 Pro 3 Premier
月額 ¥0 ¥1,095 ¥2,195 ¥8,795 ¥21,995 ¥43,995 応相談
上限 12,000 40,000 100,000 100,000 300,000 700,000 700,000 超
超過時*2 不可 ¥110 ¥83 ¥94 ¥55 ¥50 応相談
KKE*3 Free Bronze Silver Gold Platinum
月額 ¥0 ¥1,180 ¥9,480 ¥22,980 ¥45,980
上限 400/日 40,000 100,000 300,000 700,000
超過時 不可 ¥130 ¥100 ¥60 ¥55
Azure Free Bronze Silver Silver Plus Gold Gold Plus Platinum Platinum Plus Premier Premier Volume and Select Custom Plans
月額*4 ¥0 ¥1,031 ¥8,284 ¥13,465 ¥20,719 ¥25,900 ¥41,443 ¥46,624 ¥93,253 ¥1,554,308
上限 25,000 40,000 100,000 100,000 300,000 300,000 700,000 700,000 2,500,000 応相談
超過時 不明

Azure には、Silver Plus、Gold Plus、Platinum Plus というプランがあるようですが、これらはそれぞれ、Plus がつかない Silver、Gold、Platinum に加えて、マーケティング メールの送信が可能になっているようです。
マーケティングメール機能に関しては後述します。
ただし、Azure ポータルから選択できるプランは、Free、Bronze、Silver、Gold、Platinum、Premium の 6 つのみでした。
また、上限超過時の従量料金についてはドキュメントが無いので不明としました。気になる場合は Microsoft にお問い合わせください。

失敗談

SendGrid について調査していてエラーが発生した際、私はその理由を「Free プランだからなのではないか」と推測しました。*5
ところで私は会社とは別に、個人的に BizSpark のサブスクリプションを持っています。
これには毎月 $150 分の Azure 利用権が含まれているので、「これを使えば SendGrid の有料プランも試すことができる」と思い込んで、会社に稟議を出す前に有料プランを契約してしまったのです。

結果はこういうわけで…

自腹と相成りました。

まとめ

長くなってきましたのでいったん締めとさせて頂きます。

月額料金に関しては、為替レート等により若干の違いはあるものの、どこと契約しても大差はないと言ってよいでしょう。
一方、無料プランはどこと契約するかで大きく異なります。
まず、直接契約と Azure では上限が月間で決まりますが、構造計画研究所では 1 日単位です。
また、直接契約と構造計画研究所では 12,000 通(構造計画研究所は 30 日換算)ですが、Azure の場合はほぼ倍の 25,000 通が送れます。

注意しなければいけないのは、無料プランでは上限数を超過した場合は送信が不可能になるという点です。
そのため、無料プランの場合、送信数には十分に余裕を持っておく必要があります。

また、リセラー契約では利用できない機能も存在します。
その一つが、次回のネタであるはマーケティング メール機能です。

*1:本記事執筆時点での為替レートで、$1 = ¥110 換算です。

*2:直接契約の場合は 1 通単位で課金されますが、この表ではわかりやすいように(構造計画研究所にあわせて)1,000 通単位で表記しています。

*3:構造計画研究所の略

*4:本記事執筆時点での価格です。

*5:結果的にこれは間違いで、本当の原因は Azure 経由のリセラー契約だからでした。